リレーの取り組み 星組(5歳児)
リレーの取り組み 星組(5歳児)
星組(5歳児)では2学期になりリレーをはじめました。
初めは、「リレーって知ってる?」と子どもたちに投げかけて、子どもたちから出されたイメージをもとにクラスでやってみます。
皆さんは、リレーと聞いたらどんなリレーを想像しますか?
人数を合わせて、どこのチームが速いかの勝負を想像しますよね。
和光幼稚園では子どもたちの知っているリレーのイメージから取り組みはじめますが、どちらのクラスも、棒(バトンのこと)を持って走る!そして次の人に渡す!
と言うことだけが、子どもたちの共通のイメージでした。
どう終わるの?勝ち負けは??と大人は考えてしまいますが、まずは子どもたちから出された方法でやってみます。
とにかく、ただ走ることが楽しくて仕方がない様子の子どもたち。ひたすら走ります。
ひとり何回イチョウの木まで走るのでしょう。
終わりを決めていないので、まさにエンドレスリレーです。
全力で何回も走るので、「もう疲れたーー!!!走れないーーーー!!!!」とそのままグラウンドに倒れ込むのですが、
保育者の「おつかれさまーー!!!すっごい速かったねーーーー!!!』
の声かけに、「もう一回行ってくる!!!」と再び走り出す子どもたち。
思いっきり全力で走ることが心地よいのでしょうね。
または、「疲れたから休憩してくる!」と部屋の中にお茶を飲みにいき、しばらくしてまた走りに戻ってくる子も、、、。
また、エンドレスリレーでは、走ることに苦手意識がある子も、長い時間みんなが走っている間に少し走ってみようかな、、、なんて気持ちにもなるようでした。
その後、子どもたちは、一緒に走る友だちと競ることが楽しくなっていきます。
バトンが回ってきて走り出すと、前方を走る友だちに追いつくように全力で走ったり、後ろから追いかけてくる友だちに追いつかれないように走ることを楽しむようになりました。興奮気味に「〇〇に追いついたんだ!」と話す子どもたち。保育者も「良い勝負だったねーーー!!!」と声をかけると、これまた嬉しそうな子どもたち。
中には、走っている途中で止まり、他のチームの友だちが近づくのを待っている子もいました。そうです。”いい勝負”をしたいから途中で止まっていたのです。子どもたちがその時楽しんでいることが伝わってきました。
友だちと”良い勝負”をすることが楽しくなってきた子どもたちでしたが、相変わらずのエンドレスリレー。
そんなある日、一つのクラスは、エンドレスではなく、一人一回だけ走るリレーを試してみました。
チームの人数も毎回、その場で決めているので、人数がバラバラです。それまでは人数が少ないチームもエンドレスに走るので、友だちと”良い勝負”を楽しめましたが、この時は、ひとり一回なので、人数の多いチームは後半の方は、ひとりで走らなければならなくなりました。
すると人数の多いチームの子どもから
「勝負する相手がいなくてつまらない!!!」との意見が。
一人一回だけ走るとなると、人数差から、「いい勝負」にならないことを感じたようです。
また良い勝負に満足してきた頃、「これってどうやったら勝ちなの?」という子どもが出てきました。
担任はクラスに「どうやって勝ち負けを決めるか」投げかけてみました。
一つのクラスでは「先生がよーく見て決める!!」「素敵に走っている人が勝ち!」「チームで速く走ったら勝ち!」と色々意見が出ました。
「素敵に走っている人が勝ち」とは笑えますが、子どもたちの考えていることをききながら、それぞれのクラスのリレーが作られていきます。
勝ち負けを決めるようになった最近のリレーは、以前にも増して、走りにも熱が入るようで、盛り上がってきました。仲間への声援からもリレーを楽しんでいることが伝わってきます。