校園長ブログ 「子どもたちにとってあそびは栄養! ~子どもの森の魅力~」

和光幼稚園・和光小学校の子どもの森には、ツリーデッキがあります。数年前、幼稚園の保護者ボランティアである「森をつくる会」で作っていただいたものです。(「森をつくる会」では毎年、築山を整備してくださったり、砂場道具入れやパーゴラを作ってく ださったり、井戸を掘ってくださったり・・・おかげで子どもの森がとても豊かな環境になっていっています。) このツリーデッキの斜面を滑っておりる、または勢いをつけて下から斜面を登ることは幼稚園の子どもたちにとってはとてもスリルがあるものです。滑ってみようと上まで登ってみたけれどやめたり、友だちの姿をじっと眺めていたり、揺れる姿がたくさんあります。保育者は、そのような子どもの葛藤に寄り添いながらも、手を貸すことはしません。また、「やってみたら?」というような声かけはしないように意識しています。ここまでならできそう、と自分で決めたものでないと危ないからです。木登りも同様です。保護者の方にもそのように伝えています。 「ちょっと怖い、けれどやってみたい!」ツリーデッキは子どもたちの魅力になっているようで、ツリーデッキを攻略しようと挑む和光幼稚園の子どもたちです。勢いをつけて下から上まで斜面を登ることは簡単にはできません。最近では、「手に唾をつけるといいよ!」ということが子どもたちの中で広がり始めました。さらに、坊主頭の子が「頭の汗を手につけると滑らない!」と頭をこすったり、中には「歯磨き粉をつけると滑らないらしい」と家からこっそり歯磨き粉をつけて登園する子などが現れています。子どもたちは色々試しながら、こうやったらどうかな、と考えたり工夫しながらあそんでいます。そこが子どもたちにとっての最大の魅力、おもしろさなのかなと感じています。 そして「こうやるといいらしい」がじわじわと拡がっていくことがいいなと思います。一緒に考えあったり、友だちがやっている姿を見て真似たり・・・関わりの中で拡がっていくからです。その魅力も大きいのでしょうね。友だちの変化もよく見ていますし、友だちに手を差し出して引っ張ってあげようとする姿もあります。 小学生が子どもの森であそんでいる鬼ごっこもとてもおもしろそうです。凸凹だらけ、山もあり、枝などの障害物だらけの中で行う鬼ごっこは自分の身体を環境にあわせて巧みに動かし、色々なものをかわしながら遊ぶおもしろさがあるのでしょう。...